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It's my party!!

好きなもの好きと言える勇気だけは手放したらダメだよ

地獄の底-インフェルノ-で私は何を見たのか ~舞台『インフェルノ』を観劇してきました~

こんばんは。ゆるです。
先日、舞台『インフェルノ』が千秋楽を迎えましたね。キャストの皆様、スタッフの皆様、本当におめでとうございます。
私としても植田くんに落ちて初現場ということで、非常に思い出に残った公演となりました。その気持ちを残しておくためにも、感想を文字に残しておこうと思います。
死ぬほど長い上に、解説と感想入り交じりでめちゃくちゃ読みにくいですすいません。
なお、ネタバレ満載なので気になる方はお気をつけください。



**************


インフェルノの舞台は、謎の奇病『人形(ドール)病』が蔓延する東京。このドール病に感染すると直近の記憶から失われていき、最終的には自我すら忘れてしまい精神が崩壊し、肉体も死を迎えるという病気。
ドール病の蔓延から逃れるために、日本の富裕層東京湾に人工の島を建ててそこに移住、取り残されたかつての東京はマフィアが蔓延り、『ラージプリズン』と呼ばれていた。
今回の舞台は、この『ラージプリズン』を掌握するロシア系のマフィア『コーザ』の御曹司・リッカと、その専属シェフであり、リッカの『血の誓約を交わした息子』であるノエルがメインのお話です。

という感じなんですが、あの、もう設定からかっこいいんですよ……なんすか血の誓約って……しかもこれ、リッカのほうがノエルより年下なんですよ……なのにノエルが息子なんですよ……ずるくないですか……??


○オープニング
オープニングは、リッカの「ノエル!今夜のディナーはフォアグラが食べたい!」という一声から始まります。
これが!!!!!開幕かっこいい&可愛いがすぎるんですよ!!!!!!あーーー植田圭輔罪深い!!!!!!(「植田圭輔罪深い!!!」ってこれからも大量に出てきます)
リッカの命を受けてフォアグラを手に入れるために他のマフィアと戦闘を起こすノエル。
もうこれ全編通してなんですけど、平野くんの殺陣がまーーーーーかっこいいんですわ、この作品。ノエルは足の悪いリッカを守るような立場なんですけど、そんな役柄なので本当に平野くんだけ殺陣ほんと長くて!!(笑) でもリッカのために汗だくになって戦うノエルかっこいい。
このシーンが終わるとオープニング映像に行くんですが、各キャストの紹介の時に、キャストがエアでサインを書くのと、映像でサインが写し出されるのがシンクロする演出が、本当にかっこよかったです。しかも各キャストでサインの書き方(血だったり羽ペンだったり)が違うのも凝ってるな、って思いました。
個人的に、途中でモニター(といっても後ろが透けるくらい薄い幕)の後ろでリッカがマントバサッってやるのと、映像で銃弾が弾け飛ぶのがシンクロするところが大好きでした。マントバサッってやるリッカかっこよすぎた。


○オープニング~椅子取りゲーム
まずは今回のストーリーテラーであり、あるシーンでの観客席の代弁者(笑)である、藤原さん演じるオリーヴの語りから始まります。
そしてリッカとオリーヴのシーン。オリーヴはリッカの叔父に当たる人なのですが、リッカ・ノエル・オリーヴの家族感が本当に最高なんです。
ある事件がきっかけでノエル以外には信頼を置かないリッカなんですが、所々でノエルと同じくらいオリーヴのことも大事に思ってるんだろうな、という描写が伺えます。
多分、リッカとノエルとオリーヴが3人でご飯食べてるシーンみんな大好きでしょ?わかる、私も本当に大好き。
フォアグラの調達から帰って来たノエルが作ったフォアグラのオムレツ食べてるシーンとか、めちゃくちゃ良いシーンですよね。デザートが洋梨のタルトって聞いて喜ぶリッカと、リッカに褒められて嬉しそうなノエルがどっちも天使すぎて辛い。
私個人的に、推しの笑顔と食べてる姿が大好きなんですが、ここのシーンどっちも見られるから毎回楽しみでした。ノエルからフォアグラのオムレツ餌付けされるリッカ最高。
(ちなみに9/11夜は、植ちゃんさんの口の両端からオムレツがぴょこっと飛び出しちゃっててめっっっっっっちゃ可愛かった…………………)

一方シーンは変わり、海の上。
このシーンは、コーザの幹部であり元執行役のウィウィーのシーンなんですが、このシーンも多分観劇した人の多くが好きっていうと思う。
というか、ウィウィーを演じる唐松さんもだし、さっき出てきたオリーヴを演じる藤原さんもだし、あとから出てくるブラックサンタを演じる中村さんもなんだけど、ほんとに脇を固める俳優陣が最強過ぎてwww
この3人の出てるシーン、めっちゃかっこいいし、でもめっちゃ笑い取ってくるし、ほんとずるかったです。「さっきまでめっちゃかっこよかったのに、腹よじれるくらい笑わせられた」ってのが何度もありました。これもそのシーンのひとつです。ウィウィーとその部下のアンクの掛け合い本当に面白かった。

そしてファミリーの本部?で大きな事件が起こります。
コーザファミリーでは、毎年クリスマスまでに上納金を納められなかった執行役が殺される、という決まりがあるのですが、これを決めるロシアンルーレットが行われます。
そして、一人の執行役が死に、その穴を埋めるためにファミリーの総統括でありリッカの実の兄であるサーシャが、執行役を決めるゲームをすると言い出します。
このゲームは所謂椅子取りゲームであり、参加者はファミリーの誰でも可、執行役の椅子に座った者が勝利という内容です。
このサーシャがもう死ぬほどかっこいいんですよ、所謂ヤンデレというか。帝王様~~~~!!!っていう感じで。笑顔と真顔の使い分けがすごいというか。すべてのキャストがこの人の手の上で転がされてる感がすっごいかっこいいんです。間違いなくインフェルノのストーリーを握ってたのはこの人でした。

椅子取りゲームの招待状がコーザの構成員に配られるのですが、ここで一番の炎を燃やしているのが藩主・クラウドとその右腕スネーク。クラウドは、スラムドッグと呼ばれるラージプリズンの孤児だった頃のノエルと因縁があり、コーザに貢献もせずリッカと血の誓約を交わしたノエルのことを恨んでいました。
このクラウドとスネークは典型的なヤられキャラというか、弱い犬ほどよく吠えるというか、ほんとにサーシャとリッカに良い感じに振り回されるんですが、まずクラウド役の山内さんのスーツの似合うこと!!!足の長さは圧巻というか。あの足の長さで殺陣やってるのがすごく見ごたえありました。
そして、オフのときの山内さんのポンコツぶりが最高で(笑) カテコの時に山内さんが話を振られると、わたわたしてて、それをキャスト陣が微笑ましく見守ってるのが印象的でした(笑)
一方、スネーク役の桑野さんの、情熱的な忠犬で狂犬な感じのスネークの演じ方もほんとに素敵でした。クラウド大好き!が目に見えるというか。でも、実際には山内さんよりもお兄ちゃんということで、千秋楽の時に山内さんがカテコでわたわたしてたら、「ポンコツ!(笑)」ってちゃちゃいれしてて、お兄ちゃんだ~~~!ってなりました。クラウド・スネークコンビも大好きです。


この頃、ノエルには留学の話が持ち上がります。そんなノエルに留学するのかリッカが尋ねるのですが、ここのリッカの葛藤を演じる植ちゃんさんがすごいんですよ、ほんと。あと、ベージュのロングコートにチェックのマフラーで顔埋めてるの可愛すぎた。コートに着られてる感最高。好き。
ここでリッカはノエルに対して、ファミリーの一員であることを証明するために、椅子取りゲームに参加することを命令します。ノエルも最初は渋りますが、リッカに命令と言われて渋々承諾。リッカはそれを受けて、ノエルに戦闘服(イブニング)をプレゼントしてやる、と言い、ノエルを仕立て屋に連れていくのですが、このときの!!リッカが!!!ホントに嬉しそうで楽しそうで、めっっっっちゃ可愛いんです!!!!仕立て屋に寸法を測られてる時に、イブニングなんて柄じゃないって困り顔のノエルに対して、「お前に服を買ってやるのも初めてじゃないだろう。大人しく着せ替え人形にでもなっていろ!」ってリッカが言うんですが、そのリッカが本当に楽しそうなんです!!!!植田圭輔罪深い!!!

ノエルを仕立て屋に任せてリッカが店から出ると、占い師と遭遇します。彼は中村さん演じるブラックサンタと呼ばれる占い師で、報酬と引き換えにラージプリズンの各地を飛び回り情報を集めてくるような役。このブラックサンタは、クラウドとスネークとの契約で、ノエルの過去を探るためにリッカに近づいていました。ブラックサンタがリッカに「そなたは何を信じるのだ?」と問いかけます。リッカは、「なにも信じない」と答えます。続いて、「欲しいものは繋ぎ止める。これがマフィアのやり方だ。」と答えるリッカ。


はぁ~~~~~~~~~~~~かっこいい!


繋ぎ止めるってところがまたミソですよね、これ。きっとサーシャとかクラウドだったら、奪うって単語が出てくるんでしょうけど、幼少期に家族を目の前で殺されて自分も殺されかけたリッカだからこそ出てくる単語なんだろうなあ、と。ここで毎回リッカに惚れ直す私。
ここで、ブラックサンタがただの占い師では無いことと、誰かとの契約でコーザを調べていることに気づいていたリッカが、「お互いマフィアらしい話をしようじゃないか」っていうんですが、このセリフがストーリーの最後への伏線だと気づいたときに私は泣いた。リッカがかっこよすぎてつらい。


そして、クリスマス、つまり椅子取りゲームの当日。クラウドとスネークは、ブラックサンタからノエルに関する資料を貰い不敵に微笑みます。そして、クラウドはスネークを残して、『椅子』があってサーシャたちがいるパーティー会場に向かいます。
そして、残されたスネークの前にノエルが現れます。ちゃんとリッカに買ってもらったイブニング着てる。かっこいい。スネークはクラウドを執行役にするため、そして将来はコーザの首領にするために裏道からパーティー会場に向かわせ、邪魔なノエルをスネークが殺す、という作戦をとったようです。このスネークとノエルの戦闘を皮切りに、本格的な椅子取りゲームが始まります。


○椅子取りゲーム~ノエル逃亡
リッカとオリーヴがパーティー会場に着くと、サーシャが(リッカのことを)熱烈な歓迎で迎え入れます。「僕のかわいいシシェノーク!今日こそは僕に挨拶しておくれ!ロシア式にね!」「いやです、兄上」「ん~~~じゃあ僕からしちゃう!(はぐはぐ)」落ち着け兄貴。さらには、リッカのために用意したクリスマスケーキ(薔薇の飾りが大量についてる)を持ってこさせるサーシャ。ですが、リッカは過去の事件のせいでノエル以外が作った食べ物が食べれられないので、困ってしまします。そこに、「食べてくれないの?」と追い打ちをかけるサーシャ。本当に、こういうところでサーシャの帝王感を感じます。ここで、オリーヴがリッカに助け舟を出すのですが、このオリーヴもかっこいい。ほんとにリッカのことを家族みたいに思ってるんだなぁ、と感じました。

そこへ、裏口から向かっていたクラウドがパーティ会場にたどり着き、椅子に座ろうとしますがサーシャがそれを止めます。どうやら、早く椅子に座るだけでは執行役の椅子は手に入らないようです。
クラウドは悔しそうにしながらも、ノエルはどこにいるのかとリッカに尋ねます。リッカは椅子取りゲームに参加中だからいない、と言います(ここで嫌味っぽく言うのがまた良い)。するとクラウドが先ほどブラックサンタからもらった資料を取り出して言います。ノエルはもともと、『客家』と呼ばれる別のマフィアが掌握する地域で生まれた子供であること、コーザが掌握する地域に来たのは、リッカがノエルと『血の誓約』を交わすたった1年前だということを。さらに、仮にノエルがコーザに両親を殺され、その復讐のためにコーザが掌握する地域に来たとしていたら、今回の椅子取りゲームに参加しているのは、コーザへの復讐を果たすためではないのか、そのような疑いがある人間を執行役にしてよいのか、とクラウドは問いかけます。

ざわつく会場。興味深そうにしているサーシャと心配そうに見守るオリーヴ。ここの対比もなかなか味があるというか、ある意味伏線というか。ここでリッカが杖を床に叩き付けクラウドをにらみつけます。「一介の藩主ごときが私にそれほどまでの口をきくとは。クラウド、ここはマフィアらしく決着をつけようじゃないか。」リッカはそういうと、ルーレットを持ってこさせます。
リッカは大量のコインの山を指してこれをノエルの潔白(=つまりルーレットの白)にかけるといいます。このコイン、1枚100万なのですが、リッカは凄腕のトレーダーなのでリッカにとってははした金です。しかしクラウドにとってはそうもいきません。仮にここでルーレットに負けて財産を失えば、上納金を払えずコーザから身を引かなければならなくなります。逃げようとするクラウドを、ルーレット盤に手を叩き付けて止めるリッカ。かっこいい。クラウドは一瞬にして窮地に追い込まれます。
と、ここでノエルがパーティ会場に到着します。それに気づいた時のリッカの「ノエル……!!」の可愛さたるや。本当に嬉しそうでこっちもハッピーになりました。余談ですが、ここ、会場後ろの扉からノエルが登場して階段降りてくるんですが、通路脇に入った日、平野さんめっちゃいい匂いした。
続いて会場に到着するスネーク、ウィウィー、アンク(ウィウィーは上納金を長年滞納していたため、椅子取りゲームに強制参加させれられており、過去に執行役だったためクラウド達に目をつけられ襲われていた)。スネークがリッカの前で土下座しながら「ルーレットには俺の命を賭けます!俺の命の値段を安く見積もれば、それはあんたにとってのノエルと同じ値段だ!!」と叫びます。スネーク本当にクラウドのこと大好きですよね。過去の2人に何があったかは本作では描かれてませんが、いいバディだなぁと思います。クラウドは止めますが、リッカはそれを受け入れルーレットを回させます。絶望感に浸るクラウド。「クラウドにとって執行役の椅子の代償は大きなものになるね…。」オリーヴの一言が重く響きます。ルーレットがもうすぐで止まる、とその瞬間、一発の銃声が響きます。「僕に勝手で何をしているんだい。」このサーシャが本当に怖い!!!さすが帝王様!!
サーシャが、これは椅子取りゲームなのだからロシアンルーレットで決めろ、と言い出します。ロシアンルーレット大好きサーシャ様。参加者はノエル、クラウド、ウィウィー。しかしこれだと1人死ぬだけで結果が決まらないのではとウィウィーが言います(銃弾は6発のため)。するとサーシャが、参加者は別に3人とは言っていない、他の人も参加できる。というと、スネークが参加すると言い出します。クラウドは止めますがサーシャが許可を出したため、スネークの参加が決まりました。そしてサーシャが銃をオリーヴに向けながら参加を促します。「オリーヴ、昔みたいに打ってくれる人はいないよ」、過去になにかあったようなセリフですね。完璧な種明かしはなかった気がしますが。そして最後に、ブラックサンタが現れて参加するといい、参加者6人がそろいました。リッカはノエルに対して、自分と親子の関係を切ってゲームから降りてくれ、と懇願しますがノエルは頑なに参加するといいます。ここの切なそうなリッカの顔ったら!!

いよいよロシアンルーレットが始まります。まずはブラックサンタから。続いてオリーヴ、ウィウィー、スネーク、クラウドと実行しますが誰も発砲しませんでした。このとき、誰かが引き金引くたびにびくってするリッカが個人的にかわいかったです。特にオリーヴの時が心配そうな顔してて、オリーヴのことも好きなんだなぁと思いました。つまり、最後のノエルが『あたり』ということになります。ゲームを止めてくれとリッカがサーシャに頼みますが、これはゲームだからやれ、と言います。この時のリッカの絶望顔といったら。本当につらそうでした。
そしてノエルが引き金を引こうとした瞬間、会場の電気が落ち、一発の銃声音が。明かりがつくと、ノエルは姿を消しており、打たれたサーシャの姿が。状況としてはどう考えても、ノエルがサーシャを撃ったとしか考えられませんでした。ノエルを殺せ、と会場から散り散りに去っていく参加者たち。一人残されたリッカはノエルが持っていた拳銃を拾って、ノエルの名前を呼びます。最高に切ない。


○ノエル逃亡~エンディング
転換明け、ノエルが縄で縛られているところから始まります。そこに現れるブラックサンタ。どうやら電気が消えた瞬間に、ノエルをパーティ会場から連れ出したのはブラックサンタだったようです。「父からもらった大切なイブニングに傷がつくような縛り方はしないでくれ、とあなたの部下に伝えておいてください。」ってブラックサンタにいうノエルが、ここにきて最高にファザコンでちょっと笑ってしまう私。今回ブラックサンタはクラウド達以外とも契約をしていたらしく、その命令でノエルを会場から連れ出した、ということでした。つまり、ノエルはサーシャを撃っていないということがここで明らかになります。さらには、契約はノエルを会場から連れ出すまでだから、とノエルを開放します。部屋から出ていこうとするノエルに対して、ブラックサンタが、ここから出れば袋叩きに合うがそれでもいいのか、と問いかけます。「……ここから出なければ、もうあの人に会えなくなってしまうから。」そう言って部屋を飛び出していくノエル。いろんな疑いがかかってますが、結局ノエルもリッカが大切で仕方ないんだなぁ、とここで実感するのです。もうほんとにこの親子は……(頭抱)

場面は変わって、リッカとオリーヴ。ノエルが心配じゃないのか?と問いかけるオリーヴに対してリッカは、調べたいことがあるからと答え、逆にオリーヴに対して15年前にも似たような時間が起こったといい、その詳細をオリーヴに聞こうとしますが、「過去のことだから!」と強い口調で言いきられてしまいます。そして、リッカにノエルのところに向かうように促すオリーヴ。リッカはオリーヴのことに後ろ髪引かれながらも、ノエルのところに向かいます。リッカが去った部屋の中で、オリーヴは、「もう、過去のことだよ……」と一人つぶやきます。たぶん、ロシアンルーレットの時のサーシャのセリフがここにつながるんだと思います。


暗転明け、ノエルはある場所にたどり着きます。たどり着いた先で、「来ると思っていた」という声が聞こえ、振り返るとリッカの姿が。そして、ノエルに対してリッカが「撃ってないんだな?」と尋ねます。うなずくノエルと、「だと思った」と答えるリッカ。背景には、『ラージプリズン』の映像が流れます。ここは、10年前にノエルがリッカに"拾われた"あの場所でした。ここのリッカとノエルのやり取り、めちゃくちゃ長いし、めちゃくちゃ泣けるので、文字に起こすのはやめておきます(泣きそうだから)。ぜひ、DVD出たら見てほしい。でも、ここのやり取り本当に、一言一句、大好きです。最後に、リッカがノエルに言います。

「私は父として、お前の身の潔白を証明して見せる。だからお前は……、生き延びろ……!!……私を不幸にするなよ。」

このセリフも、リッカのセリフの中で大好きなセリフです。ノエルに生きていてほしい、という気持ちが溢れているセリフだなぁと思います。最後の、「私を不幸にするなよ」がガツンときますよね。
リッカのセリフに頷いてその場を去ろうとするノエルを、リッカが止めます。「ノエル、今夜のディナーは寿司がいい。いくらの軍艦巻きが食べたい。」「…それはまた、難儀な注文ですね。」この、暗に生きて帰ってきてほしいと願うセリフのチョイスがいくらの軍艦巻きでくるかぁ!!と私は頭抱えました。個人的にこのセリフも大ヒットでした。いくらの軍艦巻き。
ノエルが去ったあと、リッカがこういいます。「この世界で大事なのは、誰が椅子に座るかじゃない、誰が椅子に座ったかだ。………さてそろそろ、この茶番の幕を引くとしよう。」このシーン、個人的にインフェルノの中で、一番印象に残ってるというか、私の中でインフェルノといえばこのシーンなんですけど。なんでかっていうと、9/11夜の千秋楽公演で、このセリフを言ったときに、植えちゃんさんの目からキレイに涙がこぼれたんです。9/11夜は、上の「身の潔白を~」ぐらいからずっと目がうるうるしてたんですが、さっきのセリフのちょうどいいタイミングで涙がこぼれた時には、やられた……って思いましたね。植田圭輔罪深すぎる。

シーンが変わって、コーザの本部にもどります。そこにはサーシャの遺影が。サーシャは、ロシアンルーレットの時に撃たれたのが原因で亡くなりました。そこに、リッカとオリーヴが現れます。リッカがサーシャの遺影が飾られた祭壇に向かって言い放ちます。「そろそろこの茶番を終わらせませんか、兄上。」。するとそこには、死んだはずのサーシャが現れました。つまり、クラウドのほかにブラックサンタと契約していたのはサーシャであり、ロシアンルーレットに使われていた拳銃には弾が入っていなかった。サーシャの計画は、ロシアンルーレットがノエルの番になった時に停電を起こさせ、その隙にブラックサンタによってノエルを会場から逃がして、自分はあたかも撃たれたような演技をすることで、犯人をノエルに仕立て上げることでした。そして、最終的にはノエルのことを、父であるリッカ本人に処罰させることが、サーシャの目的だったということです。
さらにリッカは続けます。「でも兄上の本当の目的は、ノエルを殺すことじゃない。兄上が本当に疑っているのは、この私だ……!兄上は、私がいつか兄上に対して牙を向くと思っている。だから、私にノエルを処罰させようとした。」ここのリッカが地味に切なそうなのがまた……。
そしてリッカはサーシャに対してロシアンルーレットを提案します。サーシャが疑っているのが自分ならば、私とロシアンルーレットで決着をつければいい。そうすれば、サーシャがノエルを狙う必要はなくなるから、と。この提案を聞いてオリーヴは一生懸命止めようとしますが、サーシャはリッカからの提案を受け入れます。

一方そのころ、ノエルはクラウド・スネークに見つかり戦闘になっていました。1対多数という圧倒的不利な中、それでもリッカとの約束を果たすために戦います。ほんとここ、殺陣も激しくて平野くん死んじゃう…!と思いながら見てました。このシーン、リッカたちのシーンとノエルたちのシーンが舞台の上下で分かれていて、ライトの切り替えで場面チェンジするんですけど、リッカたちのほうはライト当たってないときは微動だにしちゃいけないし、ノエルたちのほうはライト当たってないときにスローで戦闘シーンをやってるんですよ。これ、どっちとも大変すぎる……!!て思うんですが、非常に臨場感があってよかったです。し、微動だにしないのも、スローの戦闘シーンも、どっちともキャスト陣がすごすぎる。

拳銃を受け取ったサーシャは、銃口をこめかみに当てて引き金を5回引きます。つまり、1発残して発砲しなかったということは最後に残った一発はリッカになるということ。ここで、5回引いちゃうのがサーシャ様だよな……、リッカは交互だって言ったのに……。そして、サーシャがこのロシアンルーレットを受け入れたということはつまり、サーシャが本当に疑っていたのはリッカだ、というのを認めることになります。サーシャはリッカに拳銃を渡しながら、問いかけます。

「リッカ、質問に答えてくれ。返答によっては、このゲームをなかったことにしてもいい。最愛の弟を手にかけたくはないからね。
 

 ……君は僕の弟か?それとも、僕の敵か?!?!?」

これもまた切ないセリフですよね。ここのサーシャ様の凄みもすごくて、迫力がすごかったです。この質問に対して、リッカは銃口をこめかみに当てながら言います。

「私は……、ノエルの父親です!!」

ここめっっっっっっっっちゃかっこいいんです!!!!!!!!目を閉じながら銃口こめかみに当てる植田圭輔のお顔!!!!!!最高に美しい!!!!!
(感動的なシーンでゴミみたいな感想ですいません)
リッカが撃とうとしていると、サーシャの部下がやってきます。どうやら、サーシャの持っている新橋のフォアグラ工場が『客家』の刺客たちに襲われているということでした。
実はこれ、リッカとウィウィーとブラックサンタ(←正体は『客家』の幹部)が手を組んだ計画でした。『客家』の構成員たちが、ウィウィーに『客家』が掌握している地域を襲われた演技をして、その報復として『客家』がサーシャの持っているフォアグラ工場を襲うというプランです。このシーンの海賊組の本当に最高~~~なんですよ~~~~~。
貴重な収入減であるフォアグラ工場を放っておくわけにはいかないサーシャは、リッカとのロシアンルーレットを降りてフォアグラ工場に向かいます。(ちなみに、執行役をウィウィーにする約束を取り付けるリッカ。さすがすぎる。)最終的には、リッカの作戦勝ちだったというわけです。
最後に、「兄上、メリークリスマス」「メリークリスマス、シシェノーク」と言い合って別れる兄弟。きっとこの兄弟らしい別れ方だったのではないのかな、と思います。

ノエルのほうは、あと一歩でクラウドを殺せる、というところまで追いつめますが、ノエルはとどめを刺しませんでした。そもそも、ノエルのほうにはクラウドに対して殺意はなかったわけですし。(ノエルはリッカとの約束を守れればそれで、というスタンス)。そこにブラックサンタがやってきて、サーシャが本当は生きていたことと、全てはサーシャの計画だったことを知らされます。これで、クラウドはノエルを殺す口実が無くなってしまい、うちひしがれます。「いつか絶対、俺を殺さなかったことを後悔させてやる……!」と言い放つクラウドに対して、「そうか、俺はお前のこと結構好きだったんだがな。」と答えるノエル。この二人の過去も気になりますよね。原作では描かれているんでしょうか……?軽率に原作も買いたくなる。
クラウドとスネークが立ち去ったあと、ブラックサンタがノエルに向かって「お前の父親は大したもんだよ。」と言い、それに対して「えぇ。」とノエルが答えるんですが、この時のノエルの誇らしげな顔と言ったら!!!!!!ほんっとにファザコン!!!今更だけどさ!!!!!

場面は変わって、リッカとオリーヴサイド。サーシャとのロシアンルーレットがリッカの計画だったことを怒るオリーヴ。「僕ももう年なんだ、ドキドキさせないでくれよ~~!!」っていう怒り方が可愛過ぎます。実はロシアンルーレットで使っていた拳銃はおもちゃで、実弾を何発いれても発砲しないものだったことをオリーヴにばらすんですが、その時のリッカの楽しそうな顔がめちゃくちゃ可愛いんです、これが。いたずらっ子可愛い。それに対して、ぽこっとリッカのこと殴るオリーヴも可愛い。
そこに、クラウドとの戦闘でボロボロになったノエルが現れます。「……満身創痍だな」「それほどでも」こんな軽口を叩き合ってますが、リッカが今にも泣きそうなぐらい目をうるうるさせてて。ノエルの元に近づき、ノエルの肩に額を当てながらうつむき加減でもたれかかるリッカ。「……腹が減った。なんでもいいからたべたい。」もうこのセリフが、完全に涙声なんですよ~!!!!安心したんだね~~~リッカ~~~~~!!!!(どうやら、9/11夜ではここでもやっぱり泣いてたみたいですね、植ちゃんさん。私の席からは見えませんでしたが。)
「いくらの軍艦巻きでなくていいのですか?」「いい」「それはまた……、珍しい注文で。」そして、ノエルがリッカの肩を掴んで目線を合わせます。(ここで、ノエルが目線を合わせるために少しかがむのがまた良い)。

「帰りましょう、私たちが座るべき椅子に。」「うん……!!」

ここのリッカの笑顔(半泣き)が最高すぎるんですよね。安心とか、嬉しさとか、そういうのが混ざったとても素敵な表情をしてて。はあ、植田圭輔罪深い。
あと、このやり取りを見守るオリーヴが、これまた優しい顔をしてるんですよ。この3人の家族感やっぱり最高だなあと思います。



ここでメインストーリーは終了で、この後はエピローグ的な扱いで、ブラックサンタについてのひと悶着と、オリーヴが全力で客席の声を代弁するリッカ・ノエル・オリーヴのシーンがあるんですが、ここはブラックサンタ役の中村さんと、オリーヴ役の藤原さんのアドリブメインなので割愛しますが、私は毎公演おなか痛くなるほど笑いました。ちなみに、9/10夜と9/11夜では、リッカ・ノエル・オリーヴのシーンで、藤原さんのアドリブにとうとう耐えられなくなってちょっと笑っちゃう植ちゃんさんが最高にキュートでした。会場もめちゃくちゃ笑ってたから、それにつられたのも原因かと思いますが(笑)


そして最後には、オープニングのフォアグラを取ってくるノエルのシーンが、今度はタラバガニになってもう一度行われます。リッカの「ノエル!今夜のディナーはカニが食べたい!」というセリフと共に、ノエルの殺陣が始まります。最後の最後までずっと殺陣してる平野くん。相当大変だったろうな、と思います。
そして、オープニングと同じムービーが流れて、最後にリッカとノエルの、

「この地獄のような場所を人々はこう呼んだ」
インフェルノ

というセリフで、本編終了。

**************


はい、というわけで舞台『インフェルノ』感想でした。12000字超えてて笑うしかない。(笑)
色々明らかになってないこととかたくさんあって、オリーヴが手紙を書いている"イリア"という人物は誰なのか、とか、リッカに「実の兄が死んだ時だ」っていうセリフがあって、実の兄ってサーシャじゃないの?とか、そもそもリッカとウィウィーとブラックサンタはいつから手組んでたの?とか、さまざま疑問は残ってますが、まぁ原作も連載中ですし、後々わかってくることが多いのかなと思いました。続編への伏線に使えるかもだしね!続編やってください!!!(どさくさ)
個人的には、トリックも色々と手が込んでるなぁと感じましたし、ストーリーも非常に面白かったです。キャスト一人ひとりの演技も素晴らしくて、誰かがかすむってこともなく、絶妙にぶつかり合ってる感じがして、とてもよかったです。もちろん、贔屓目もあるかもしれませんが(笑)

何はともあれ、本当に私にとっての植ちゃんさん初現場がインフェルノで良かったです。本当に楽しかった。今からDVDが待ち遠しいです。

改めまして、舞台『インフェルノ』、千秋楽おめでとうございました。
そして、ここまで読んでくださった方がいれば、本当にありがとうございます(笑)

あ、続編待ってます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!